読書実況BROS.

超個性派書評ブログ <読書 × 実況 = 書評 + アフターケア>

読書実況BROS.

感性まで高まるって!? - 『超スピード文章術』 part 5 「第3章 素材をひたすら集める」

f:id:nobi2saku:20190206215839j:plain

それでは続きを読んでいきましょう! 前回は、「素材が大事なのはわかったけど、じゃあ具体的に素材ってどんなものなの?」ということを学びました。

今回の章は、実践的な、素材の集め方についてのようです。

part 4 はこちら

もっともムダがない素材の集め方

文章の目的と読者が確認できた直後から、書くことが決まった瞬間から素材探しをスタートさせましょう

何を書こうかーと漠然と考えるより、今は素材探しをする段階! と意識する方が、確かに情報がたくさん集まりそうですよね。

目的と読者を明確にして、次は素材探し。

「多く集めて、あとで削る」がいちばん速い

あとからもう一度素材集めに走ることが、時間的にも精神的にも、もっとも大きな負荷がかかります

ですよねー、新しい素材によっては、今までの文章を書き換える必要がでてきたり、そうならない素材を集めよう、というふうになって、意見に偏りがでたりしそうですもんね。

素材を集める工程、文章を書く工程、しっかりと区別するのが良さげです。

ただ、どの程度の素材が必要なのか、という感覚を掴むには、慣れが必要かもなーと思いました。

メモだけで素材はどんどん増える

「これは文章の素材になるな」と思ったら、余計なことは考えずに即座にメモを取る。 そうやって、どんどん素材をストックしていく

素材集めを念頭においていると、素材が集まってくるということですが、これらを、余計なことは考えず、片っ端からメモする! というのがコツのようです。

ここでの「自分の記憶力を信用してはいけない」という話に、著者が以前取材した内容がでてきますが、この記事も、その時のメモが功を奏しているのでしょうか。メモの重要性が実感できますね。

ただ個人的にはもう少し具体的なメモの取り方が知りたいところです。

「見たもの」が素材になる

取材時に、聞いたことだけではなく、目に映ったものもメモしましょう。ということです。

すこーし技術的に難しい気がしちゃいますね。なにせ見たものを文章に変換するのって、それこそ文章力が必要な気がしますので。

メモは聞いた内容だけである必要はない、くらいに落とし込こんでおこうと思いました。

「自分の感覚」も素材になる

前節の「見たもの」や、その他触覚、嗅覚、味覚などの「感覚」がなぜ素材足り得るのか、ということですね。

  • 自分のオリジナルの体験であること
  • 自分が完全にわかっていること

この2つが、感覚を素材にする利点のようです。が、ここもやはり自分の表現力が伴っていないことには、おもしろくなるのか疑問に思っちゃいました。

素材を「箇条書き」で並べてみる

おおー!! ついに素材の実物が出てます!! 「もっと具体的な内容があればなー」と思っていた矢先でした。これはしてやられた感があります(笑)

この本の前書きの素材の実物の一部。の一部です。

書き直しが多い

文字が埋まらない

そういう悩みを全て解決する

ビジネスで書く文章に「文才」などいらない

思ったよりも短いです。長くても20文字くらい。こういうものを、閃いた瞬間にサッとメモするんですねー。

「メールの下書き」が最強

実践的な内容が続きますね。勝手に紙派かと思っていましたが、スマホのメール下書きがベストだそうで。普段から効率を追求しているのでしょうね。

色々と理由があげられていますが、

通常のメールに使っているから、常に起動している。

というのが、非常に納得させられました。

メモ系アプリって山のようにあるじゃないですか。それでどれが最強なんだろうなーと色々試してみたりするのですが、文章を打つ最低限の機能があれば、差し当たり問題ないですもんね。

で、機能面だけではなく「常に起動しているから」という理由は私の中で非常に新鮮でした。

件名をつけて素材を放り込むだけ

スマホ画面のスクリーンショットまで・・・

これをみていると、メモの取り方にテンプレートを決めているのではなく、かなり自由な形でメモを取っているのが分かりますね。参考になるー。

素材は「自分の中」にもゴロゴロ眠っている

このブログもお風呂で誕生しました(笑)

一流のビジネスパーソンが「ジム」に通う理由

ある別のクリエイターは、ジムのランニングマシンに乗るとき、マシンにメモ帳を引っかけておく、と言っていました。

単純作業中にアイデアはひらめきやすい、という話はよく聞きますが、これは運動もできて、一石二鳥でいいですね。

「雑談」でカンタンに素材を引き出せる

アイデア出しの初期段階は一人で取り組んだ方が効率がいいという話をよく聞くんですが、結局やり方や相手次第なんですかね。

1の素材を10に増殖できる「連想ゲーム」

あ、ほらー。やっぱり一人でブレストしてるみたいですよ。

でもちょっと私の思っていたものと違いました。やはり先ほどの「雑談」でも、ある程度の素材を集めた上で行うんでしょうね。

素材をいろいろな括りで分類してみて、その中で、その分類の中に何か別のものも入らないだろうか、と考えていく感じですね。

僕は普段からiThoughtsというマインドマップのアプリを使っているのですが、これを活用できそうです。

長い文章の構成を手っ取り早く決める方法

素材が少ない枝はカットし、素材が多い枝だけを採用する。 素材集めの段階から、文章の構成が、ある程度予想できるのです。

なるほどー。連想ゲームで素材を増やしておくと、その時にできたグループ分けが、構成作りにも役立つわけですね。これまた一石二鳥。

素材を倍速で集める「時間の使い方」

素材集めをスキマ時間に当てることで、書き上げるまでの時間を圧縮しようということですね。

どんなに時間がなくても、素材だけは集められる

むしろスキマ時間のほうが、様々な情報が入り、連想がつながって素材が浮かびやすいと。

ということは、はじめて行く街の喫茶店など、新鮮な場所に行った際は、素材集めのチャンスですね。

「意見」を素材に変換する方法

書き手の意見や感想を素材にする方法ですね。

なぜ、「あの人」は20年間毎日コラムが書けるのか?

20年間毎日コラムを書く、というのはとてつもないですねー。日々の残感が素材になる、ということですが、コラムを書き始める時に初めて今日何があったか、と考えるのではなく、素材を探しながら1日を過ごすというのがその秘訣のようです。

「コメント力」の高い人がやっていること

書き溜めた雑感は、素材の宝庫です。 (中略) ブログなどの私的な文章はもちろん、「朝会で何か一言を」「今回のプロジェクトについて感想を」などと求められたとき、その時点から思い出そうとしなくても、スラスラと答えることができるでしょう

即座に感想をスラスラ述べる能力、というのは非常に魅力的ですねー。私が完全に欠けている部分ですので。

このブログの冒頭に一言その日のことを書けば効果があるんでしょうか? 需要があるかはともかく(笑)

あてのない素材集めは「ブログ」や「SNS」に最適

当ブログの場合は内容が決まっているのでネタには困らないのですが、感性を研ぎ澄ます、という目的で、日頃から素材集めはやっていこうと思いました。

「会話を録音する」と超速で素材が集まる

自分を追い込んで素材を奥から引っ張り出すわけですねー。心理的負荷は高そうですが、どうしても急ぎの時は、背に腹は変えられませんもんね。会話中の相手の発言も素材になる、というのも一石二鳥で良さげです。

> 毎日のように雑感を書きとめ続けていれば、自分の雑感はたまっていきます。そして、自分がどんなことに興味があるのか、どんなことに感動するのかなど、物事に対する感性が研ぎ澄まされていくのです。

急に感想を振られても、要領よくスラスラ話せる人っているじゃないですか。ああいった人は自分と人種が違うんだろうなーと若干ひがんでいたのですが(笑)、そうなれるならなりたいですよね。

なにより、感想を発信するこのブログにも役立ちそうです。

この章は、実践的な内容が豊富で大満足でした!!

次章は、集めた素材の組み立て方についてのようです。今まで素材絶対主義の内容でしたので、少し毛色が変わって新鮮な気持ちで読めそうです。

10倍速く書ける 超スピード文章術

10倍速く書ける 超スピード文章術

「第5章」まで読んだらこちら