おれんちよってく? - 『クリスマスのフロスト』 part 4 「月曜日 5 〜 6 」
あけましておめでとうございます。 今年も楽しめる範囲で地道に更新していく所存です。これからもどうぞよしなに。
これを書いているのは1月3日なんですが、先程スーパーに行ってみると、まだ人でごった返していました。そういうのを見ると、子供の頃を思い出したりして幸せな気分になってきますねー。そして今、売れ残りの巻き寿司と日本酒をお供に、今このブログを執筆しているわけです。
あああ、至福の読書ターイム。
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月曜日 5
アレン警部、憎まれ役ですが気持ちは分からなくもないんですよねー。アレン警部の立場だったらそう考えるのも仕方ないのかなーという感じ。そしてダウン。
マレットが後任の指揮官を求めて警察長に電話。この、ピンチをチャンスにする発想は流石だなーと思いました。まあ失敗しちゃいましたが。警察長のフロストへの信頼の厚さが伝わってきます。前回の勲章の件と関係があるのでしょうか。
そして、ジョニーとの談話のくだり。好人物ですねー。誰の悪口も言わないって感じで。 フロストの人物像も深められました。勲章のことも教えてくれましたね。非常に親切。ちなみに、こういうものらしいです。
(Wikipediaより)
ただ、この人の奥さんが一癖あるみたいで・・・運命は残酷。フロストは本気で心配しているんでしょうね。
で、仕事を引き継ぐにあたり、捜査本部で状況を把握。なんだかんだでアレンと同じ指示を出しているわけですから、フロストも相当優秀ですよね。
ジョーダン巡査がバウジー夫人に、ミッキーについて聞き込みます。 ミッキーは日曜からずっと留守、と。
「妙だとは思いませんでしたか?」
「今度の日曜までの家賃を貰ってるんだよ。だったら、なんで、あたしがしんぱいしなくちゃならない?」
非常に気持ちがいい答えです(笑)
その後の、操作本部のフロスト。
「パウジー小母さんは、ミート・プディングをこしらえながら、同じ鍋で、ハンカチを煮沸消毒してたよ」フロストはおぞましい思い出に身を震わせた。「あのハンカチの行く末を思うと、おれは今でも胸が痛む」
大雑把すぎるー(笑)
パウジー夫人の話がもっと聞きたくなりますね。
で、マーサ・ウェンデルの思わせぶりな手紙のくだりがあって小銭消失事件、勲章発見。
勲章の話ということで、最初は自慢話になるのかなーと思ったんですが、誇らしかったこと、奥さんも喜んでくれたこと、でも本当は自分が向こう見ずなだけだったこと。 自分をひけらかすのではなく、正直で率直な思いを淡々と語っていきます。話の緩急にやられちゃいますねー。そして、電話でオードリーという新しい手がかりがみつかります!
で、オードリー宅へ。オードリーのお母さんがいいキャラしてます。空振りかな? と思わせてー
「さて、お嬢さん||きみのお母さんは、きみがお母さんの大事なコートを借りたことを知ってるのかい?」
うおおー、鳥肌ものでした!! フロストやりますねー! 話の引き出し方も本当に巧みでしたし、キャラクターにもマッチしていて、名シーンと言っていいのではないでしょうか!!
そして、帰るシーン。クライヴがされげなく婦人警官を自宅に誘います・・・。いやー僕大好きなんですよー! こういう不意にくる恋愛展開(笑)
ドキドキ、ドキドキ、ドキ・・・フロストーーーーいいところでお前!!!!
まあ仕方ないか。
月曜日 6
トレーシーが身につけていたと思われるマフラーが、オールド・ウッドの森で見つかります。これは、新たな展開へ、というより、これまでのフロストの推論の正しさを示すものですね。 フロストがあやうく湖に落ちそうになったことから、トレーシーも、もしかすると? と想像してしまいます。生きていて欲しいです。
2人はアップヒル夫人のところへ、マフラーの件を確認しに行きます。このとき、アップヒル夫人が用向きを尋ねない、というのが印象的でした。最悪のケースに備えて覚悟をかためている最中、というところでしょうか。
そして警察署へ。 マレットのジャガー? 一瞬何のことかと思いましたが、これ、フロストが初登場のときにぶつけてたやつですね!
「それは、それは。ひどいことをするやつがいたもんだ。早く犯人が見つかることを祈ってるよ」
この男はぬけぬけと(笑)
その直後、マレットから書き置きがある旨を知らされます。ジャガーの件がばれた? と思いましたが、チラチラ登場している統計用資料のことでしたね。
手慣れた感じで文書偽造をはたらきます。これは常習犯ですね(笑)
その後、街に繰り出します。時間は深夜の一時。訳も分からずクライヴは一時間銀行の見張りをします。これはつらい。
と、銀行の扉を壊そうとする不審者が。これはどう考えてもあの銀行の扉の件の犯人でしょう。当然、逮捕できる! と思うのですが、フロストが留めます。
「坊や、頼みがある」とフロストは言った。「このことはしばらくのあいだ、黙っていてくれ」
いったいどう意図があるんでしょうか。
「どうだろう、途中でぼくの部屋に寄って、コーヒーでも飲んでいかない?」
驚いたことに、彼女はその誘いに同意した。
謎が増えて、解決して、増えて、増えて、と、一歩進んで二歩下がっていましたが、新たにクライヴの恋模様という要素が加わりました。ページをめくる推進力が目白押しです(笑)
ようやく長ーい月曜日が終わり、話は中盤。解決パートもちらほらでてくる頃でしょう。次の章は期待してしまいますね!
それではまた次回!!
- 作者: R.D ウィングフィールド,R.D. Wingfield,芹澤恵
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