それはホントに「真の目的」? - 『超スピード文章術』 part 4 「第2章 正しい素材を集める2つのルール」
最近何かと忙しく、前回の投稿から時間が空いてしまいましたが、その間に予想以上の方が当ブログを観覧してくださっており、モチベーションが一気に回復しました!笑
「皆様あっての」という言葉の真意を痛感した次第です。これからもどうぞよしなに!
さて、今回は第2章(まだ2章か 笑)、文章の素材の集め方ですね。
part 3 はこちら
まず「書く理由」をはっきりさせる
まず、本著が提唱する「素材文章術」の5つのステップが紹介されてますね。内容は目次に対応しているみたいです。
- 書く目的と読者を定める
- 素材を集める
- 素材を組み立てる
- 一気に書ききる
- 見直す
今回は1. の「書く目的と読者を定める」の部分につっこんでいくみたいですね。
まずは目的。
その文章で何を感じてもらいたいのか?
正しく早く素材を集めるためには、表面上の目的を知っているだけでは不十分です。 なぜなら、「何が素材になるのか」がわからないからです。
逆に言うと、何が素材になるのか、という部分が明確になるような目的を持つ、というのが鍵になるのでしょうか。
それを、素材集めの前の段階で決めておくのが大事っぽいですね。
依頼された文章は「真の目的」を必ず確認する
私は今まで、なんとなく情報を集めて、そのあとで主張する内容を考えてしまっていましたが、目的はやはり意識して念頭に置いておくのがいいのかもしれませんね。
ただし、個人的に「目的」と「結論」を混合してしまいそうなので、そこは気をつけたいところです。
結論ありきの偏った意見になっちゃいそうですからね。
「書くことそのもの」を目的にしない
書き方や表現にこだわると、その試行錯誤に時間がかかるだけでなく、下手をして文章の書き直しになれば、その時間もプラスされて膨大な時間になる、ということですね。
私も思い返せば普段からそういった試行錯誤をしておりまして、それはムダだよなーと気づかされました。
すべての文章には必ず「読んでほしい人」がいる
前章までは、「書き手の目的」という感じでしたね。ここからは読者を意識する、いわば、「読み手の目的」を考えよう、ということでしょうか。
今でも、私が書き手として常に意識しているのは、文章がうまいかどうかではなく、あくまで「読者の役に立つものになっているか?」「素材がわかりやすく伝わるか?」だけです
読者目線、意外と忘れがちな部分だよなーと思いました。
暗闇の中でプレゼンできますか?
文章を書く時ではなく、素材集めの段階から読者をイメージする、というのが個人的に新しかったです。
その文章を読むのは担当者か、上司か、社長か?
例えを用いて、具体的な読者をイメージすることの重要性を示していますね。
確かに、イメージする読者によって、集まる素材が変わってきそうです。
読者が決められないときのとっておきの方法
では読み手が特定の人ではなく、不特定多数の場合はどうするか、ですね。
何も言われなかったら、私なら読者層の平均のようなものを、漠然とイメージして書きそうです。
知人の中の「1人」に向けて書く
年齢や職業でイメージの範囲を狭めていく、というのは、まあそうするよなーという感じですが、そこからそこから読者の状況をイメージして、「読者の悩み」に踏み込む、というのは流石だなーと思いました。
それでも絞り込みが足りないときは、特定の知人に向けて書こう、ということでしょうか。
「あの人」が喜びそうな素材を選ぶ
実体験ということで非常に参考になりますね!
一方、「読者」はハッキリ決まっていませんでした。もちろん、この週刊誌の読者がそのまま読者になるわけですが、どんな人が読むのか、イメージできなかった。 そこで私は、毎回「この人に読んでほしい」という読者像を変えて書いていました。
単に仲のいい友人を1人決めるのではなく、毎回、文章に応じて読者層に当てはまりそうな知人を厳選する方がいいのでしょうね。
残念ながら「みんな」に向けた文章は誰にも伝わらない
どれほど大勢の人が読もうと、結局は一人の人間が読むことになるわけで、それを「みんな」に向けて書こうとすると、読み手のイメージがぼやけ、選ぶ素材に確信が持てなくなるよー、ということですね。
目的と読者が変わると素材も180度変わる
ここまで「目的」と「読者」をはっきりさせるのが重要! ということが念押しされてきましたが、じゃあ「同じテーマ」が与えられた上で、「目的」と「読者」だけが変わった場合、本当に選ばれる素材は変わるのか、だとすればどのくらい変わるか、ということが例を交えて具体的に書かれていますね。
「目的」、「読者」を設定することの重要性を再度認識させれれます。
福山雅治にインタビューしたら、誰に向けて語ってもらうか?
実体験から、「目的」を安易に決めたり、与えられたものをそのまま設定するのではなく、あくまで自分が納得できるまではしっかりと確認することが大事だよ! ということですね。
与えられた目的を、本当に真の目的なのか疑ってみる、というのは、意識してないとできなそうです。
読者が誰でも「おもしろい文章」を書く方法
目的や読者を決めて得たものではないけど、自分がおもしろいと思ったことは、そのまま素材にして良いのか問題。ですね。
これは状況にもよるんじゃないかなーと思てしまいますが。
誰にも読まれない「サムい文章」を避ける考え方
タイトルにドキッとしてしまいます(笑) スベるのは怖いですもんねー。
自分がおもしろいと思ったものを安易に素材にすると、独りよがりで、誰も興味を持たない文章を発信することになりかねないのです。
まあそうですけどね。でも個人的にはそのリスクを犯した勇気は讃えていきたい派です(笑)
文章のおもしろさを「つくる」方法
「知識レベル」や「興味関心の度合」によって、「おもしろい」の基準は変わるのです。だとすれば、あなた自身の感覚ではなく、「設定した読者」が何をおもしろいと感じるかを知らなければ、絶対におもしろい文章は書けません。
すでに設定した「読者」がおもしろいと感じそうな素材を選ぼう、ということですね。
読み手が触れている「情報」に自分も触れてみる
Yahoo!ニュースの中で想定読者に向けられた記事を見つけて読んでみる。記事の下には、関連記事のリンクが貼られています。それをたどって5、6本も記事を読めが、おおよその”相場観”がつかめるはずです。
提案されている方法が非常に具体的でありがたいですねー。そしてなによりこの手軽さがいい!!
「自分がどう見られているか」を知っておく
読者は、文章の書き手が誰であるかを常に意識している、という主張がなされています。が、これは正直ヒトによるんじゃないかなーと思いました。わたしなんかは、文章の内容だけをあえて意識しようとして読むタチなので・・・
しかし、現実問題そういう人も一定数いる、というのは受け入れるしかないよな、とも思いました。
「配慮がある文章」を書くためには
さきほどの、Yahoo!ニュースで想定読者の価値観、もとい相場観を掴む、という工程は、おもしろさだけではなく、シビアな場面でも役に立つよーということですね。
いらぬバッシングを防ぐために「何を書いてはいけないのか」という部分を考える、というのもしっかり心に留めておきたいところです。難しい問題ですけどねー。
書く前に、素材を集める前に「真の目的」を確認することを習慣化しましょう。
真の目的が見えていれば、自然と、その目的に合致した素材をキャッチする「アンテナ」が立つようになります。
ただ「目的」と聞くと、そんなの最初から分かってるわ、となりそうですが、はたしてそれが、本当に「真の目的」なのか、立ち止まってじっくり考えるのは必要だよなーと思いました。
「表面的な目的」と「真の目的」を区別するのは、ぶっちゃけ感覚に依るところも大きそうなので、今のうちから気長に訓練していきたいですね。
- 作者: 上阪徹
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「第3章」まで読んだらこちら